2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

奥泉光『グランド・ミステリー』上下(角川文庫)

奥泉さんお得意の現実と虚構の境界世界の物語。国の歴史、個人の歴史、運命に司られているのか、意志が動かしていくのか。何重にも仕掛けられた謎。この多重構造の物語は一回読んだだけでは咀嚼しきれない。物語を引っ張っていく冒頭の事件の謎は綺麗に収斂…

忘れてませんよ…

『朧の森に棲む鬼』にかまけていて、すっかり来月のこと忘れているかのようですが(笑)『染模様恩愛御書』もとーっても楽しみです。復活狂言なのでいつもより早めに稽古を始めていたようで秀山祭出演の染五郎さんは出演の合間をぬって歌舞伎座地下稽古場に駆…

『朧の森に棲む鬼』製作発表

27日に劇団☆新感線×染五郎『朧の森に棲む鬼』の製作発表があったようです。いくつかWeb上にも記事が載りはじめたようなので随時収集していきます。染ちゃん、相変わらず眉無しだー(歌舞伎の拵えのため眉はいつも剃っているそうです〜)。にしても、一昨日まで…

熱情

10月11日の『マウリツィオ・ポリーニ ピアノ・リサイタル』の演奏曲目が決定しました。きゃー、ベートーヴェン『ピアノソナタ第23番 ヘ短調 op.57 「熱情」』が入ってる〜うれしい。あとはシェーンベルクとリスト。ポリーニさんのシェーンベルクは好きだ。リ…

『朧の森に棲む鬼』染五郎インタビュー

ぴあサイトに劇団☆新感線『朧の森に棲む鬼』に挑む染ちゃんへのインタビューが載りました!ますます楽しみになってきた。「染ちゃんたら悪い人なのね」って思わせてください!でもどこかしら切な系になりそうな予感も。 ぴあインタビュー:http://info.pia.c…

秀山祭千穐楽

本日、歌舞伎座『秀山祭九月大歌舞伎』の千秋楽です。今月は久々に非常に見応えがあり昼夜とも大満足でした。吉右衛門さんは秀山祭を毎年続けて行きたい意向のようなので続くことを期待します。幸四郎さん、吉右衛門さんの兄弟共演もこれからもたまにやって…

松王丸

9/17に観た『秀山祭九月歌舞伎 昼の部』2回目の詳細感想を書きました。荒事はニンじゃないと思っていた染五郎さんの松王丸が予想外に良かったので、これからこういう役もやっていって欲しいなと思いました。今まで荒事の役はほとんどやっていないので場数を…

またも訃報

文楽の人形遣い、吉田玉男さんが逝去。国立小劇場で『仮名手本忠臣蔵 第三部』の千秋楽を拝見し玉男さんの話題をしたばかり。帰宅して玉男さん逝去を知りました。千穐楽を待って、だったのかしらとフト思いました。私はたった一度しか拝見しておりません。そ…

国立小劇場『仮名手本忠臣蔵 第三部』

国立小劇場『仮名手本忠臣蔵 第三部』千穐楽。八段目『道行き』戸無瀬が煙草吸ってる…歌舞伎ではあのシーン無いよね?無いよね?と驚いた一場面でした。九段目『山科閑居』が素晴らしい出来でした。住太夫さんの情感あり語りが絶品。義太夫、人形とも非常に…

秀山祭夜の部2回目

歌舞伎座『秀山祭九月歌舞伎 夜の部』2回目です。今月の歌舞伎観劇のラストです。昼夜とも見ごたえがあって大満足な今月の歌舞伎座でした。 『菊畑』はやっぱり皆鶴姫@芝雀さんにつきるかなあ。赤姫としての姿がほんとうによく似合う。虎蔵@染五郎さんはお…

絶句…

昨夜、大好きだった翻訳家さんの訃報を聞く。あまりのショックに昨日は書く気が起こらなかった。本当に大好きな翻訳者さんだった。私は浅羽さんのおかげでタニス・リーをジョナサン・キャロル、アン・マキャフィをドロシー・セイヤーズを知ることができた。…

今更『グランド・ミステリー』

現在、奥泉光『グランド・ミステリー』(角川文庫)を読書中。第二次大戦中、戦艦と潜水艦で起きた事件から始まる歴史ミステリ。戦記ものって苦手なのよねと敬遠ぎみだったのだけど奥泉さんだし、とようやく手に取った次第。上巻が終わり下巻に突入したとこで…

秀山祭昼の部2回目

歌舞伎座『秀山祭九月歌舞伎 昼の部』2回目を観に行きました。初日での客席の妙な緊張感(笑)はさすがに無かったのですが、芝居のほうはますます充実していました。舞台写真がかなりの量出ていました。今月は出演者が多いんだなと実感。いつもより枚数多く…

不安定

自宅のノートPCの調子が悪いです。かなり不安定で、このままだと再セットアップも視野にいれないと…。何が原因なんだろう。今は騙し騙し使用中。

国立小劇場『文楽九月公演 仮名手本忠臣蔵』

国立小劇場『文楽九月公演 仮名手本忠臣蔵』二部を観ました。一部は今回はパスしたんですが四段目が評判が良いようでちょっと観たかったかなと。それにしても今回、つくづく『仮名手本忠臣蔵』は非常に良く出来た物語だなあと思いました。二部は六段目と七段…

キターーーー!

うわあ、やばいっ、やばいっです。松竹サイトに劇団☆新感線×染五郎『朧の森に棲む鬼』の新チラシとみどころがupされました。新チラシの染ちゃん、がっごいい〜〜〜。濁音になってます…正直かなり興奮ぎみです。どーしよ、どーしよ、浮き足立ってますよ私。み…

勧進帳二態

本日、11月巡業『松竹大歌舞伎』の三鷹公会堂のチケットを無事入手。幸四郎さん@弁慶と信二郎さん@富樫と高麗蔵さん@義経の『勧進帳』です、楽しみだわ〜。10月には国立大劇場『弁慶二態〜能と歌舞伎による〜』を拝見する予定なので吉右衛門@弁慶と梅玉…

挿絵が…

『染模様恩愛御書』のノベライズ本の挿絵がasahi.comに載ってました。朝日新聞夕刊関西版の記事らしいですね。「新たな観客層が歌舞伎に興味を持つ糸口になれば」by松竹、らしいんですけどほんとに糸口になるのかしら。このノベライズ本を読んでから歌舞伎を…

『秀山祭九月大歌舞伎 夜の部』詳細感想

9/8に観劇した『秀山祭九月大歌舞伎 夜の部』の詳細感想を書きました。夜の部はやはり『籠釣瓶花街酔醒』が見ごたえありですねえ。染ファンとしては更科姫に萌え萌えなんですけどね(笑)舞踊じゃオペラグラスは使わない主義なんですが今回は思いっきり使って…

あら?

Blogの設定でエントリーごとにコメントを付けられるようにしたんですけどコメントがクリックしないと読めないようになるんですね。どうしようかなあ。とりあえず当分、このままでいこうかな、エントリーごとに会話したほうが分りやすいですし。読み漏れしな…

『朧の森に棲む鬼』

来年1月に新橋演舞場で上演予定の劇団☆新感線×染五郎コラボ、新感染の『朧の森に棲む鬼』のチケット販売日と上演日程がようやく決定。情報が出るのが遅かったなあ。製作発表は今月末あたりでしょうか。 んで、なんとプレビュー公演が12月29日〜30日の2日間あ…

『魔界転生』詳細感想

新橋演舞場『魔界転生』の感想も書きました。あんまりワクワクしなかったので感想のテンションも低めかも。 ★新橋演舞場『魔界転生』詳細感想★

『秀山祭九月大歌舞伎 昼の部』詳細感想

9/3に観劇した『秀山祭九月大歌舞伎 昼の部』の詳細感想を書きました。観た直後の感想を膨らませただけですが、観た直後に感じたことが少し時間がたった今でも鮮明です。良い舞台を観たなあとつくづく。 ★歌舞伎座『秀山祭九月大歌舞伎 昼の部』詳細感想★

ジョージ・プリンプトン『トルーマン・カポーティ』上下(新潮文庫) 

綺麗、可愛い

予定通り昨日の夕方から歌舞伎座『秀山祭九月歌舞伎 夜の部』を観てきました。昼の部とは違う面白さ。かなり昼夜の雰囲気が違うような気がしました。んで、夜の部はやっぱり女形が良かったです〜。 『菊畑』では芝雀さんの皆鶴姫がとにかく可愛いったら。お…

読書会『冷血』

久々の読書会。今回のお題目はトルーマン・カポーティ『冷血』でした。読書会は人それぞれ色んな読み方があり、その自分とは違った視点を教えてもらえるのが楽しいのだけど今回も色々な視点があって面白かったです。 『冷血』はノンフィクションというより小…

女形目当て

会社環境が変わったばかりでどーなの?とほんの少しばかり自問自答してみましたが、やっぱり計画通り今日は早退して『秀山祭九月歌舞伎』夜の部を観てきます。夜の部は個人的に女形目当てです。芝雀さんの皆鶴姫と九重、福助さんの八ッ橋、染五郎さんの更科…

『元禄忠臣蔵』一挙上演

国立大劇場で10月から12月にかけて通し上演される『元禄忠臣蔵』の紹介記事をみつけました。10月分が一般販売されましたがチケットの売れ行きも好評のようです。3ケ月もかけての通し上演は次があるかどうかですから必見ですね。 赤穂浪士の討ち入りを題材に…

微妙に…

松竹の宣伝方法っていつもどうにも微妙にダサッと思うのは私だけでしょうか?愛染かつらさんのBlogで知りましたが10月大阪松竹座で上演される『染模様恩愛御書』との連動小説が出版されるそうなんです。まあ、そういう宣伝方法はいいとしよう。でもさー、歌…

疲れ気味

今までがあまりにぬるま湯状態だったんだというだけなのですが、ちょっと環境が変わっただけでヘバってる自分が情けない。とにかく最初が肝心ですし、ほどよい緊張を保って頑張ります。後は野となれ山となれ。