綺麗、可愛い

予定通り昨日の夕方から歌舞伎座『秀山祭九月歌舞伎 夜の部』を観てきました。昼の部とは違う面白さ。かなり昼夜の雰囲気が違うような気がしました。んで、夜の部はやっぱり女形が良かったです〜。


『菊畑』では芝雀さんの皆鶴姫がとにかく可愛いったら。お持ち帰りしたいくらい可愛い。やっぱり芝雀さんは基本赤姫役者だなあつくづく思いました。


『籠釣瓶花街酔醒』は福助さんの八ッ橋が絶品。見初めの笑みの哀しいこと。先の運命が見えるような笑みでした。玉三郎さんとはかなり違うタイプの八ッ橋。同時期に素晴らしい八ッ橋を二人の役者で観られるとは観客の一人として幸せです。そして芝雀さんの九重もとても素敵でした。心根の優しい九重でした。芝雀さん、お父様にほんと似てきた。


『鬼揃紅葉狩』染五郎さんの更科姫が自分の目を疑ってしまうくらい綺麗でした。ええっ?まじで染ちゃん?と何度もオペラグラスでのぞいてしまいました。今まで染ちゃんの女形は品があってとーっても大好きではありましたが、それでも綺麗とか可愛いの範疇ではなかったんですけどぉ…。今回ほんとに綺麗で楚々してて可愛いんですよ〜。そして姫の舞が、これまた想像以上に柔らかく、たおやかで見応えあり。ここまで持ってきたか〜。私は染ちゃんの弥生が観たくなりました。