絶句…

昨夜、大好きだった翻訳家さんの訃報を聞く。あまりのショックに昨日は書く気が起こらなかった。本当に大好きな翻訳者さんだった。私は浅羽さんのおかげでタニス・リージョナサン・キャロル、アン・マキャフィをドロシー・セイヤーズを知ることができた。私が興味を惹かれた翻訳本には「浅羽莢子」の名があった。翻訳者を気にしたことがなかった私が「この人の翻訳本なら」と信用していた。そんな私の気持ちが通じたのか、実は機会があって数回お目にかかったことがある。そんなにお話はできなかったけど浅羽さんと話せるだけで嬉しかった。作品に愛情を持って翻訳されているとのが伝わってきた。そして、翻訳のお話とは別に「ファン道」のお話も聞かせていただいた。その頃、私は自分にファンになる対象がいなくて、うわーすごいなあとただ拝聴するだけだったけど、今なら浅羽さんの気持ちがよくわかる。浅羽さんは熱狂的だったけど見る目はバランスが取れていた。本当に素敵な方だったなと思う。心からのご冥福をお祈りします。