2012-09-01から1ヶ月間の記事一覧

伊藤計劃×円城塔『屍者の帝国』(河出書房新社)

19世紀末――かつてフランケンシュタイン博士が生み出した、死体より新たな生命「屍者」を生み出す技術は、博士の死後、密かに流出、全ヨーロッパに拡散し、屍者たちが最新技術として日常の労働から戦場にまで普及した世界を迎えていた。後にシャーロック・ホ…

購入本

伊藤計劃/円城塔『屍者の帝国』(早川書房) 神林長平『ぼくらは都市を愛してた』(朝日新聞出版社) 北野勇作『どーなつ』(ハヤカワJA文庫)

東京芸術劇場プレイハウス『NODA・MAP第17回公演『エッグ』 』

東京芸術劇場プレイハウスのこけら落し公演『NODA・MAP第17回公演『エッグ』 』 を観ました。面白かったです。野田秀樹さんの作品と時節とのリンクぶりには毎回驚くわ…。深津絵里の歌声がかなり魅力的。椎名林檎の曲にハマってる。詳細感想後日。

パトリシア・A・マキリップ『アトリックス・ウルフの呪文書』(創元推理文庫FT)

カルデスとペルシールの戦をやめさせようと、アトリックス・ウルフは魔法をかけた。呪文でつくりあげた恐るべき姿の闇の乗り手を。だが、その戦でペルシール王は殺され、カルデス軍も戦場から逃げ出した。戦場で何が起きたかは、誰も知らない……。二十年後、…

新橋演舞場『秀山祭九月大歌舞伎 昼の部』詳細感想

9/22(土)に観劇した新橋演舞場『秀山祭九月大歌舞伎 昼の部』の感想を書きました。今月演舞場は吉右衛門さん渾身の松王丸が一際印象に残ります。 ★新橋演舞場『秀山祭九月大歌舞伎 昼の部』詳細感想★

ターセム・シン監督『白雪姫と鏡の女王』

『夢売るふたり』がちょっと重かったので気分転換に軽く観られるであろう『白雪姫と鏡の女王』をチョイス。時間もちょうど良かったし。思った通りのハリウッド映画らしい良い意味でコミカルでノー天気な映画でした。こういうお馬鹿映画も好きです。ジュリア…

西川美和監督『夢売るふたり』

西川美和監督『夢売るふたり』を観ました。思っていたより長かった〜〜。腰が痛くなってしまったわ…。 この作品、好き嫌いがハッキリ出そうなタイプの映画かなあ。私は前半はかなり面白く観たんだけど後半ちょっとダレたかな。エピソードを細かく入れすぎて…

『天花粉上野初花』徒然に

河竹黙阿弥の原作『天花粉上野初花』はかなり面白いと思う。イキでカッコよくて今で言うノワールものという感じ。『河内山』はどこが面白いのかわからないとよく言われるけどこの作品は単体で掛けるより通しでやればドラマ性が高くなり十分に面白い。『河内…

新・歌舞伎座 こけら落し公演

新・歌舞伎座の開場時期が正式に発表になりました。来年4月よりこけら落し公演が始まります。 新・歌舞伎座、来年4月から公演−こけら落としは「素晴らしい」配役実現へ - 銀座経済新聞 http://ginza.keizai.biz/headline/2070/

フレッド・ヴァルガス『彼の個人的な運命』(創元推理文庫)

先史時代専門、中世専門、第一次世界大戦専門の三人の個性的な歴史学者たちと、連続女性殺人事件の最有力容疑者である奇妙な青年。彼らが、あのボロ館で共同生活をすることに。目撃者、証拠とも、どう考えても犯人としか思えない男と……。ペットのカエルを連…

新橋演舞場『秀山祭九月大歌舞伎 昼の部』鑑賞

新橋演舞場に『秀山祭九月大歌舞伎 昼の部』2回目を観に行きました。なんといっても『寺子屋』が圧巻でした。今回は1階席だったので細かい表情がよくみえて情感がストレートに伝わってきました。詳細感想後日。

ウラジーミル・ソローキン『青い脂』(河出書房)

2068年、雪に埋もれた東シベリアの遺伝子研究所。トルストイ4号、ドストエフスキー2号、ナボコフ7号など、7体の文学クローンが作品を執筆したのち体内に蓄積される不思議な物質「青脂」。母なるロシアの大地と交合する謎の教団がタイムマシンでこの物質を送…

丸の内ピカデリー『天地明察』

代々将軍に囲碁を教える名家に生まれた安井算哲は、対局よりも星と算術に夢中になり、時間を忘れてのめり込んでしまう事もしばしばだった。ある日、会津藩主の保科正之から日本全国で北極星の高度を測り、その土地の位置を割り出す北極出地を命じられる。一…

シャネル・ネクサス・ホール『ベルナール・ジョナー絵画展「Japon à pinceau levé」』

フランス人の画家、ベルナール・ジョナーが2008年に日本旅行した時に見た日本情景を描いた絵画展を観ました。。いかにも欧米人が描く日本という感じがしました。外国人が描く日本人や風景への違和感てなんなんでしょうねえ。色かなあ。その違和感を感じるこ…

国立小劇場『九月文楽公演 第一部』詳細感想

9/15(土)に観劇した国立小劇場『九月文楽公演 第一部』の感想を書きました。若手・中堅が頑張らないといけない時期に入ってる文楽ですが、文楽をそれほど観ていない私からみても力がついてきたなと思える方々がいらっしゃるし地道に頑張っていってほしいです…

快癒祈願

染友たちが集まり渋谷の金王八幡宮の大祭で染五郎さんの快癒を祈ってきました。染五郎さんは3年前から『渋谷金王丸伝説』と題して渋谷金王丸をモチーフに創作舞踊を創っておりますし縁のある神社ですからきっと御利益があると信じて。皆で絵馬も奉納しました…

『パンケーキママ・カフェ Voi Voi』

文楽を鑑賞後、友人と『パンケーキママ・カフェ Voi Voi』でお茶。いつも並んでいるお店で一度入ってみたかったのです。甘いのが食べたかったのでアイスと生クリームがたっぷ乗ったVoi Voiスペシャルパンケーキを。パンケーキ自体はふわふわ柔らかい優しいお…

国立小劇場『九月文楽公演 第一部』観劇

本日、国立小劇場で『九月文楽公演 第一部』を観ました。演目が『粂仙人吉野花王』と『夏祭浪花鑑』。どちらも歌舞伎でもよく上演される演目なので比べながら拝見。『粂仙人吉野花王』は珍しく歌舞伎『鳴神』のほうが先にあって文楽に取り入れたんだそう。『…

落語

たまたま落語というキーワードをここ最近、頻繁に目にすることがありなんとなく落語をきちんと聴いてみたほうがいいんじゃないかと思い始める。CDとかじゃなくライブで。うーん、どうしよう。寄席、なんとなく敷居が高いんですよね(^^;)。これって歌舞伎見慣…

ザ・ミュージアム『国立トレチャコフ美術館所蔵 レーピン展』鑑賞

Bunkamura ザ・ミュージアムに『国立トレチャコフ美術館所蔵 レーピン展』を観に行きました。点数は多くないけど充実していました。非常に端正な絵でありながらダイナミックで凄みがある。予想以上に満足度高し。肖像画も一瞬、端正で綺麗すぎるように見える…

市川染五郎『皆様へ』ブログ更新

染ちゃんが事故後初めて自分から外にメッセージを発信してくれました。後遺症の兆候はいまのとこ無いそうです。ああ、良かった、良かった、良かったぁああ。やっぱり本人からの言葉が一番安心する(T-T)うるうる。本当にようやく一安心。どうかあまり自分を責…

夢たゆとう

まだ冬じゃないけど冬眠したい。そしてミワコさんと一緒に甲羅の研究してる夢をみたい。そんな優しくて切ない夢を見ながら待ちたい。

北野勇作『かめくん』(河出文庫)

かめくんは、自分がほんもののカメではないことを知っている。カメに似せて作られたレプリカメ。リンゴが好き。図書館が好き。仕事も見つけた。木星では戦争があるらしい……。(河出書房新社:http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309411675/) 絶版になって…

アン・ペリー

待望のアン・ペリーのウィリアム・モンク・シリーズ第三弾が邦訳され出版されることになったとのこと(感涙)。十九世紀半ばの英国を舞台にしたミステリ。この作品ほんと面白いです。嬉しい、嬉しい。主人公で探偵のモンクは事故で記憶喪失になっちゃうんです…

屍者の帝国:伊藤計劃さんの絶筆、円城塔さんが書き継ぐ

毎日新聞東京夕刊に『屍者の帝国』についての円城塔さんへのインタビュー記事。非常に良いインタビューだと思います。 【毎日新聞東京夕刊】屍者の帝国:伊藤計劃さんの絶筆、円城塔さんが書き継ぐ 作風の差超え、意識の根源問う http://t.co/0zum8KNt

お互い

お互い様だからとかちょっとした気遣いとか、そういうものが自然にある社会であってほしいなあと思う。最近、色々ギスギスしたものを感じることが多い。自分はどうか?と自省しつつ。

新橋演舞場『秀山祭九月大歌舞伎 昼・夜の部』詳細感想

9/1(土)に観劇した新橋演舞場『秀山祭九月大歌舞伎 昼・夜の部』の詳細感想を書きました。昼夜通して世代継承の意図がみえた秀山祭でした。とはいえベテランの顔合わせとなった『寺子屋』が一番見応えあったのですけどね。 ★新橋演舞場『秀山祭九月大歌舞伎 …

市川染五郎、ICUから一般病棟へ 10・11月公演も休演

染ちゃんがまずは一般病棟に移れたことに感謝しよう。いわゆる危機は無くなったってことだもんね。染ちゃんのことだから自分を凄く責めてるだろうし悔しい思いをしてると思うけど心を強くもって焦らずにきちんと治すことに専念してください。完治させて舞台…

ネレ・ノイハウス『深い疵』(創元推理文庫)

ロコーストを生き残り、アメリカ大統領顧問をつとめた著名なユダヤ人が射殺された。凶器は第二次大戦期の拳銃で、現場には「16145」の数字が残されていた。司法解剖の結果、被害者がナチスの武装親衛隊員だったという驚愕の事実が判明する。そして第二、第三…

購入本

ウラジーミル・ソローキン『青い脂』(河出書房) フォルカー・クッチャー『濡れた魚』上下(創元推理文庫) フレッド・ヴァルガス『彼の個人的な運命』(創元推理文庫) ダグラス・アダムス『銀河ヒッチハイク・ガイド』(河出文庫) 北野勇作『かめくん』(河出文庫)