丸の内ピカデリー『天地明察』

代々将軍に囲碁を教える名家に生まれた安井算哲は、対局よりも星と算術に夢中になり、時間を忘れてのめり込んでしまう事もしばしばだった。ある日、会津藩主の保科正之から日本全国で北極星の高度を測り、その土地の位置を割り出す北極出地を命じられる。一年半の任務を終え、暦のずれが判明すると、今度は新しい暦作りの総大将に任命される。天体観測と数理解析を重ねた結果、幕府は改暦を帝に請願するのだが…。

滝田洋二郎監督作品、岡田准一主演『天地明察』を観ました。まあ私としては麻呂な染ちゃん目当てなんですけどね(笑)。映画としてはあまりに普通。単にエピソードを繋げただけというかドラマとして薄かった。それでも前半は面白かったんだけど後半ダレた感じ。役者さんが揃っているのになんだかもったいない出来。笹野高史さんと岸部一徳さんがとても良かった。岡田准一くんと宮崎あおいちゃんは可愛い。アイドル映画としては正しいのかも…。この二人のシーン、なぜだか時代劇ぽくないんだよねえ。芝居は上手い二人なので演出のせいかと思う。それとラスト、あの時代であればさすがに無いでしょう(苦笑)
幸四郎さんはやっぱり上手い。猿之助さんは役にぴったりだったけど芝居は若干、香川さん化してたかも(笑)。染ちゃんの麻呂は似合うし佇まいはさすがなんだけど染ちゃんじゃなくてもという気が。染ファンとしては敵役としてもっとしっかり使って欲しかったなあ。あと公家の麻呂メイク全般がなんかヘン。眉のとこが妙に出っ張ってて…特殊メイク?普通のはんなり麻呂メイクのほうが良かったのになあ。あと麻呂メイク以外にも誰がとは言わないけどメイクや鬘がちょっとどうなの?なのが散見され気になった。