夢枕獏『陰陽師 瀧夜叉姫』上下(文藝春秋)

平安の都では、奇妙な出来事が次々と起きていた。巨大な蜘蛛の牽(ひ)く車が姿を現わし、孕み女が、たてつづけに腹を裂かれ殺された。そんななか、顔にできた瘡が突然しゃべりだした平貞盛に晴明と博雅が呼び出される。それらは、やがて都を滅ぼす恐ろしい陰謀へと繋がって行く……。(文藝春秋:http://www.bunshun.co.jp/cgi-bin/book_db/book_detail.cgi?isbn=9784167528171)

九月に花形の配役で歌舞伎化するということで読んでみました。ひとつひとつの事件を伏線としてラスト上手くひとつに纏めてあげていき、なるほどこう来たかと感心。描写はなかなかグロかったりはしますが個々のキャラが立っていて面白かった。題名のイメージとはかなり違うかも。男キャラ祭り(笑)
とても面白かったんですが歌舞伎化は?と考えるとかなり難しそう。かなり脚色しないと舞台化は無理だと思われる。舞台化するには場と回想シーンが多すぎるし。しかも現在発表になっている配役以外にかなり重要な登場人物が沢山いるし。それもキャラが立つ役者じゃないとな感じだし。ほんとどうするんだろ〜。

陰陽師 瀧夜叉姫 (上)

陰陽師 瀧夜叉姫 (上)

陰陽師 瀧夜叉姫 (下)

陰陽師 瀧夜叉姫 (下)