桜庭一樹『伏 贋作・里見八犬伝』(文春文庫)

伏――人であって人でなく、犬の血が流れる異形の者――による凶悪事件が頻発し、幕府はその首に懸賞金をかけた。ちっちゃな女の子の猟師・浜路は兄に誘われ、江戸へ伏狩りにやってきた。伏をめぐる、世にも不思議な因果の輪。(文藝春秋http://www.bunshun.co.jp/cgi-bin/book_db/book_detail.cgi?isbn=9784167784065)

図書館からの借り本。
南総里見八犬伝』好きとしてはどう原作を料理しているのか楽しみでしたが設定もストーリーもイマドキのアニメぽかった。読みやすいしまあまあ面白かったけど設定のわりに登場人物たちのエピがそれぞれ書き込み不足だなあという印象。
南総里見八犬伝』の書き換えものなら山田風太郎の『八犬傳』のほうが好きです。

伏 贋作・里見八犬伝 (文春文庫)

伏 贋作・里見八犬伝 (文春文庫)