国立小劇場『文楽公演二部『摂州合邦辻』』

今日は国立小劇場で文楽公演二部『摂州合邦辻』を観劇。いやあ、凄かった。住太夫さんはやっぱちょっと別格だ、と本日つくづく思いました。住太夫さんが語ると情景が際立って人物像にふくらみが出るですよねえ。しかも一人一人の個性がふわ〜っと立ち上がってくる感じ。名人芸とはこういうことなんでしょうね。三味線の錦糸さんの切々とした音色もピッタリで。それと文雀さんの玉手御前が素晴らしいです。玉手御前ってかなり混乱したキャラクターだと思うんですが、文雀さんのは一本筋が通ってるの。なんというか透明感があって、哀しくて美しい玉手でした。なんかもうほんとすごいとしか言いようがない。