ジョナサン・ケラーマン『マーダー・プラン』上下(講談社文庫)

アレックスシリーズ14作目。安楽死の幇助を行うため「ドクター・死(デス)」と称される医師メイトが惨殺され…。ということで、安楽死問題を語るのかと思ったんだけど、そうではなくて残された家族の物語でした。小児心理医のアレックスが主人公だもの、そりゃそうだ。それだけでなくて色々な話が絡んでくるのですがその部分も「家族」がテーマ。リーダビリティは相変わらず高いですがまあまあというところかな。シリーズものも長くなると、作品としての勢いはなくなってきますねえ。