パク・チャヌク監督『イノセントガーデン』

イノセントガーデン

鋭すぎる感覚を持つ少女、インディア・ストーカー。彼女が18歳になったその日、謎めいた鍵が届き、ただ一人心を開いていた、最愛の父が急死する。共に残された美しい母エヴィとは、何ひとつ分かり合えない。葬儀の日、行方不明だった叔父チャーリーが突然現れる。その日から始まった、いくつもの不可思議な出来事。次々と姿を消していく、周囲の人々。すべてが完璧なチャーリーに、惹かれていくインディア。果たして、あの鍵が開けてしまうものは、なに──?
(公式サイト:http://www.foxmovies.jp/innocent-garden/index.html

TOHOシネマズ シャンテで鑑賞。結構、好みというか面白かった!ちらほらと「精神的にハード」的な感想を目にしていたので覚悟してみたけど私は精神的にくる感じではなかった。わりとラストは開放される感じがした。いや、実際は先行き絶望ですが…。萩尾望都さまが書きそうな内容でした。
主役インディアのミア・ワシコウスカが思春期の不安定さと図太さを余すところなく体現していて見事。母イヴリンのニコール・キッドマンの美貌と不安気で神経質そうな存在感が映画として上質さを醸し出し、叔父チャーリーのマシュー・グードは端正さのなかに不気味さをみせる。キャスティングが巧い。
音楽や衣装もとても良かったです。音楽は色んなシーンで印象的に使われていました。音楽監督クリント・マンセル、劇中連弾するピアノ曲フィリップ・グラス作曲とのこと。衣装はクラッシック風味で私好みでした。