ジェフ・ニコルスン『装飾庭園殺人事件』(扶桑社ミステリー文庫)

ロンドンのホテルで、男の死体が見つかった。睡眠薬自殺と思われたが、美しい未亡人はそれを否定。遺体は高名な造園家で、いまは地方で装飾庭園を手がけているはずだった。それがなぜロンドンに?調査をはじめた未亡人の前に次々現われる奇妙な関係者たち。見えてくる夫の知られざる顔。混迷していく真相探し…そして、全員を一堂に会して驚愕の謎解きが行なわれるとき、思いもよらぬ世界が現前する!(「BOOK」データベースより)

ヘンなミステリだった(笑)さすが扶桑社。ヘンなミステリを見つけ出すのが上手い(褒めてます)。
自殺とみなされた男性の未亡人が自殺に納得せずの再調査を色んな人に依頼。そして事件に巻き込まれていく人々は皆あらぬ方向へ巻き込まれていく。
16人もの登場人物たちそれぞれの視点で描かれていきます。作者が読者を煙に巻いてニヤニヤしてる感じの物語。いったいその先に何があるのか?ラストは…えーっとそれですかな…。正統派を求めるとガクッと来るかも。でもラストに至るまでのお話が迷路に迷い込んだような感覚で妙に面白い。

装飾庭園殺人事件 (扶桑社ミステリー)

装飾庭園殺人事件 (扶桑社ミステリー)