ジョン・ル・カレ『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』(ハヤカワNV文庫)

英国情報部〈サーカス〉の中枢に潜むソ連の二重スパイを探せ。引退生活から呼び戻された元情報部員スマイリーは、困難な任務を託された。二重スパイはかつての仇敵、ソ連情報部のカーラが操っているという。スマイリーは膨大な記録を調べ、関係者の証言を集めて核心に迫る。やがて明かされる裏切者の正体は? スマイリーとカーラの宿命の対決を描き、スパイ小説の頂点を極めた三部作の第一弾。著者の序文を付した新訳版(早川書房http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/31253.html)

一気読み。ああ、こっちはやっぱりカレだわ。カレ作品は少ししか読んでないけど私がカレ作品でイメージしていたものより映画『裏切りのサーカス』の物語運びが繊細でナイーブだったので「へえこういう作品も書くのか」と思ったら違ってた。映画は映画の独自路線なのね。

ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)

ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)