パトリシア・A・マキリップ『イルスの竪琴1 星を帯びし者』(創元推理文庫F)

小さな島国ヘドの若き領主モルゴンは、両親の急逝後、ケイスナルドの大学から呼び戻されて領主となった。領主となってまだ間もないというのに、モルゴンは世継ぎである弟にも告げずに大国アンに赴く。何世紀ものあいだ挑戦者の命を奪ってきたという幽霊との謎かけ試合に挑んで王冠を手に入れるためだった。モルゴンは試合に勝ち、無事王冠を手に入れヘドにかえった。王冠は誰にも知られぬまま、ベッドの下にしまい込まれた。だが、この世界の掟を司る“偉大なる者”の竪琴弾きデスが、ヘドにとんでもない知らせをもたらした。アン王は、幽霊との謎かけ試合で王冠を勝ちとった者に、王女レーデルルを与えるという誓いをたてているというのだ。モルゴンは、偉大なる者の竪琴弾きと共にアンに向けて旅立つ……。(東京創元者:http://www.webmysteries.jp/topic/1106-02.html)

イルスの竪琴シリーズ、『星を帯びし者』を東京創元社版で再読です。訳者は同じ方ですが少し手直ししたとのこと。今度比べてみよう。イルスの竪琴シリーズは大好きで大好きでしょうがない物語です。今回再読して、やっぱり大好きということを再確認。これはファンタジィーの傑作。傑作はいつ読んでも傑作です。ファンタジィー読みには必須本かと。ファンタジィーだけどミステリ好きにもオススメ。複線の張り方が絶妙なんです。

星を帯びし者 (イルスの竪琴1) (創元推理文庫)

星を帯びし者 (イルスの竪琴1) (創元推理文庫)