ディーン・クーンツ『フランケンシュタイン支配』(ハヤカワNV文庫)

刑事のカースンとマイクルは、人造人間がニューオリンズの至る所に浸透していることに気づき、デュカリオンはヴィクターの研究所を突き止めようとしていた。一方ヴィクターは新人種の殺し屋夫婦にカースンとマイクルの抹殺を命じた。そして人造人間の第一号であるデュカリオンが生き延びていて、自分を倒そうとしていることを知る。その頃、ヴィクターの経営する廃棄物処理場では異変が起きていた。(早川書房http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/31241.html)

フランケンシュタイン野望』の続編。フランケンシュタイン博士ことヴィクターが作り出した人造人間たちに次々と異変が起きはじめ、色々な綻びが出てくる様子が描かれていきます。さまざまな視点の物語が交錯し転がっていく。
いい感じのおぞましいB級ホラーです。とことんB級なとこが良いわ〜。あちこち飛びすぎて散漫なとこもあるけどさすがクーンツ御大、キャラ造詣とネタの散らばし方は絶妙。一作目でどうなるかハラハラさせたランドル6とアーニーの邂逅も描かれます。個人的にはこの二人、かなり物語のキーになると思っていたのでちょっと肩透かしだったかな。

フランケンシュタイン支配 (ハヤカワ文庫 NV ク 6-13)

フランケンシュタイン支配 (ハヤカワ文庫 NV ク 6-13)