マイクル・コナリー『ザ・ポエット』上下(扶桑社文庫)

デンヴァー市警察殺人課の刑事ショーン・マカヴォイが変死した。自殺とされた兄の死に疑問を抱いた双子の弟で新聞記者であるジャックは、最近全米各所で同様に殺人課の刑事が変死していることをつきとめる。FBIは謎の連続殺人犯を「詩人」(ザ・ポエット)と名付けた。犯人は、現場にかならず文豪エドガー・アラン・ポオの詩の一節を書き残していたからだ。FBIに同行を許されたジャックは、捜査官たちとともに正体不明の犯人を追う…。(「BOOK」データベースより)

マイクル・コナリーのノンシリーズ。主人公ジャックがあまりにいけすかない男で…なかなか読み進められませんでした…。結局最後まで主人公を好きになれないままだった…。ストーリーは技巧に走りすぎてるかな。とはいえ強引な物語運びではあるけど中盤あたりまでは面白い展開。ただラストが…どんでん返しをするために無理矢理書いた感じで、肝心の犯人の動機・背景がおざなり。コナリーさん、描ききれなくてちょっと投げちゃったかな?。
個人的には最初、厭味な男で出てくるゴードンさんが結構いい味でお気に入り。なのに、なのに〜〜〜〜(ネタばれゆえここまで)。しかし、コナリーさん、ヒロインの女性の扱いがいっつも同じだねえ…(−−;)

ザ・ポエット〈上〉 (扶桑社ミステリー)

ザ・ポエット〈上〉 (扶桑社ミステリー)

ザ・ポエット〈下〉 (扶桑社ミステリー)

ザ・ポエット〈下〉 (扶桑社ミステリー)