スペイン旅行覚書その2

4日目、カルモナを出発し、峡谷の上の町ロンダへ。ロンダの町の外側は絶壁です。行く途中の山の上に行けば行くほど土地は白ぽくなっていきます。スペインは赤土だけどここら辺は石灰岩が多く白ぽくなっています。ロンダの町で古い趣のあるヌエボ橋を渡ります。

ロンダは近代闘牛発祥の地でもあるそうで古い闘牛場に入りました。イタリアのコロッセオのような感じです。闘牛はいまだにスペインの娯楽のひとつ。小さい町でもお祭りの日にはかならず開催されるらしいです。闘牛はすでにスペインの伝統芸能ってところでしょうか。

スペインは地主制度が現存し身分制度がハッキリしているので下級階層の若者が一攫千金を狙うためにマタドールを目指すことが多いんだそう。しかし華やかな見た目以上に、本当に人と牛が命の駆け引きする競技。そういうこともあり、最近の若者は闘牛士を目指す人が減ってきているとか。

現在の日本人は動物を殺す場を見ることがないので闘牛見物を最後までできる人は少ないそう。途中で気分悪くなったりして中座する人が多いとか。闘牛の牛は人に慣らさせないように山奥で飼育。殺された牛はそのまま食用になるとのこと。闘牛の肉専門の業者が別口にあるそう。

ロンダ観光後はリゾート地フェンヒローラへ。フェンヒローラではジブラタル海峡を望む。モヤっていてアフリカ大陸は残念ながら見えなかったが海は綺麗だった。

5日目、フェンヒローラを出発。白壁の家並みが美しいというミハスへ。真っ青な空と白い家並みといういかにも地中海をのぞむ地方の町並みが綺麗でした。この日、地元の小学生のマラソン大会。子供たちが可愛い。ここはもう少しゆっくりしたかったなあ。ミハス観光後はグラナダへ移動。

グラナダ初日の夜はアルバイシン地区にある対岸にアルハンブラ宮殿が望める旧貴族屋敷のレストランへ。レストランからの眺めは最高だった。ライトアップされた宮殿がとても幻想的で綺麗〜〜。それだけでも来る価値あるような隠れ家的なレストラン。食事はいたって普通…もっと美味しかったら言うことなかったんだけどね(笑)

アルバイシン地区は車で移動だったけど、車窓から見ただけでもかなり面白そうな地区。レストラン周辺をほんの少し歩いたけど、それだけでも面白かった。ここはぜひ再訪して歩きたい地区だなあ。急勾配の細い路地が迷路のように入り組んでいました。世界遺産の指定された地区とのこと。

6日目グラナダ2日目はいよいよアルハンブラ宮殿とヘネラリーフェ庭園の観光。かなりのんびりと観光。とにかく見所が多すぎてここはゆったり見物するのが吉。アルハンブラ宮殿に入るには予約が必要です! アルハンブラ宮殿イスラム国家に統治された頃に建設されたイスラム建築の宮殿。一時期は廃墟であったものを大規模な修復し、今現在の姿に。それにしてもどの部屋の内装も素晴らしいです。それぞれに凝った造りで見ていて飽きない。細かい細工の装飾がどこかしこも見事。天井の星型の採光孔がある入浴室では日の光が星型に差しているのが見えました。素敵だわ〜(うっとり)。「アラヤネスの中庭」はさすがの造形美だし、花も咲き誇り、ツバメも飛んでいたりして別世界。ヘネラリーフェ庭園も綺麗だった〜。新緑も美しいし、花もあちこちで咲き誇る。ちょうど薔薇や藤が咲く時期でもあったので華やか。ゆったりとした気分になります。

遅いランチ後はいったんホテルに戻り、グラナダ市内の観光。ちょうどFiesta de las Crucesというお祭りの準備とそのプレのような催し物が始まっていたので楽しい。十字架を花で飾りつけ、その周囲も様々に装飾。子供たちがフラメンコ衣装をつけて親に連れられ広場に集まってくる。まじで可愛いんですけど〜〜。

夕飯はスペインバル(居酒屋)で飲み。途中、なんとなくだるくなってきたので早めにホテルに戻る。その1時間後、体調悪化…。吐き気が凄まじく、胃も捩れるように痛い。悪化するばかりで医者を呼ぶハメに…。急性胃炎ということで注射&薬処方される。初めて海外で医者にかかった。スペイン人の医者は優しかった。しかし支払いには大枚の現金が必要…大変!お財布にあったユーロがすっからかん(苦笑) 急性胃炎ということだったけど、翌日、同じバルで同じ食事した旅行のお仲間一人も同じ症状で苦しんでいた…、もしやもしや、バルの食事の何かがあやしかったかも?とはいえ、スペインに入ってからずっとオリーブオイルたっぷりの食事でかなり胃腸が弱ってもいたし、なにが原因でそうなった結局は不明。