スペイン旅行覚書その1

スペイン旅行覚書。少しづつ綴っていこうと思います。個人的にスペインは闘牛、フラメンコ、パエリア、バルセロナ、ガウディ、プラド美術館くらいのイメージしかない国だったけど、実際行ってみたら歴史の重さも感じたし、様々な顔がある面白い国だった。

スペインは私にとっては近そうで遠い国だった。確かに直行便もないのでまじで遠かったけどね。ま、今回もちょっと触れただけって感じだな。

スペインの作家で読んだことあるのはアルトゥロ・ペレス・レベルテとカルロス・ルイス・サフォンくらい。アルトゥロ・ペレス・レベルテは大好きだけど、そこから他の作家まで手が伸びてない。しかし、やはり実際の地を体験するのは大きい。物語のイメージがしっかり湧く。フェンヒローラでジブラルタル海峡を望んだ時にレベルテ『ジブラルタルの女王』を思い出し、スペインマフィアがそこら辺にいないかな?とか思ったアホな私であった(笑)。ミステリ好きのサガ?

スペイン旅行初日。成田からフィンランド経由でスペインに入る。スペイン、バルセロナへは午後10時過ぎに到着。そのままホテルへ。

2日目バルセロナ。コロニアル・グエルの「地下聖堂」ガウディ初期建築のものを観に行く。ガウディらしい曲線がすでに多様。地下のせいか胎内のイメージが湧く。

その後、あの、大トカゲのオブジェがあるグエル公園。あちこちが楽しい!花もいっぱい咲いていて綺麗でした。

サグラダ・ファミリア」はまだまだ工事中。2030年には完成、との噂も。個人的にはそれほど感動せず。ただの工事現場なんだもん。ガウディの彫刻は内戦ですべて失われたとか、写真で当時の彫刻を観ると繊細でステキ。個人的には日本人が彫刻した生誕の門より、現代美術様式の受難の門が印象的。受難の門の彫刻家はジュセップ・マリア・スビラックス氏。

カサ・バトリョ」、ガウディの建築物のなかで一番感動。ドラゴンをイメージした邸宅。すべてが曲線の家なんですよ、凄まじい懲りよう。タイルの色遣いも素晴らしい。ガウディの設計もさることながら職人さんたちの技にも敬服。素晴らしかった。

ヨットハーバー沿いで食べたランチのブイヤベースが美味かった。

3日目バルセロナから飛行機でスペイン南部のセビリアへ移動。世界遺産のスペイン最大の大寺院「セビリア大聖堂」へ。さすがに圧巻。スペイン南部はイスラムに支配された時期があるのでアラブ様式の影響が見られる。「セビリア大聖堂」も元々、モスクがあったところをうまく転用したとか。それがまた魅力の一つになっている。

大聖堂を観るといつも思うのだけど、どれだけの費用と人材が注ぎ込まれたのやら、という想いと人の創造する力の凄さに想いがいく。スペイン南部のカトリックはマリア信仰が強いとのこと。マリア像が中央に鎮座。

大聖堂に隣接しているヒラルダの塔に昇る。階段ではなく螺旋状スロープなので上りやすい。塔の上からセビリアの町の景観を眺める。

スペイン王室の宮殿「アルカサル」へ。イスラム時代の宮殿の跡地に建てられた宮殿なのでイスラム様式が強いがゴシックやルネサンス様式も混じっている。細かい装飾が面白く、部屋ごとに雰囲気が違ったり、中庭の全体的な構図が美しかったり。写真撮りまくり(笑)

セビリアを案内してくれたガイドさんから、アルカサルの歴史をカンタンにい知りたければ青池保子『アルカサル-王城-』を読んでみて、と薦められました。マンガだからとあなどれないとか(笑)

この日、パエリアを食す。味はとっても美味しいんだけど、好みからすると米に芯ありすぎ。アルデンテもいいところ、硬いよ〜〜。夕方カルモナへ。