ケン・フォレット『大聖堂 果てしなき世界』全3巻(SB文庫)

いつか、イングランドでいちばん高い建物を建てる――大きな夢を抱く建築職人のマーティンは、その才能に嫉妬した元親方の策略によって破門され、細々と生計を立てていた。一方、彼の恋人で富裕な羊毛商人の娘カリスは衰退する羊毛市を救うため、老朽化した橋の修復計画に奔走する。そんな折り、町の橋が崩壊して多数の死者が!(ソフトバンククリエイティブhttp://www.sbcr.jp/books/products/detail.asp?sku=4797346237

『大聖堂』の続編。とはいっても時代は約150年後の14世紀。舞台は同じイングランドのキングスブリッジで、前作で活躍した人物たちの末裔の物語。登場人物たちはやはり個性的で感情移入はできないものの魅力的ではあります。また謎もちりばめられ、権力争いの陰謀やペストとの戦いなど相変わらずリーダビリティが高く、ぐいぐいと読ませていきます。とはいえ、どうも前作と比べるとスケール感は小さい感じ。そこが少々残念。

大聖堂-果てしなき世界(上) (ソフトバンク文庫)

大聖堂-果てしなき世界(上) (ソフトバンク文庫)

大聖堂-果てしなき世界(中) (ソフトバンク文庫)

大聖堂-果てしなき世界(中) (ソフトバンク文庫)

大聖堂―果てしなき世界 (下) (ソフトバンク文庫)

大聖堂―果てしなき世界 (下) (ソフトバンク文庫)