フランク・ティリエ『七匹の蛾が鳴く』(ランダムハウス講談社文庫)
全身の毛を剃られた死体
髑髏模様の蛾
無数の蛆虫を埋め込まれた身体度重なる悲劇と凄惨な猟奇殺人の捜査。
警視シャルコの精神は崩壊の危機にあった――
猟奇殺人の様相が凄まじい…酷すぎる、気持ち悪い、読んでてゲッソリすること請け合い。悲惨すぎる。虫が嫌いな人は読んじゃダメかも。主人公自体が精神崩壊の危機にあるのですから、物語そのものがどこか異様です。ほとんどホラーじみたストーリーですがホラーじゃないです。きちんとミステリとして落としているところが見事です。歪んだ物語が好きな人にオススメ。読む人を選ぶでしょうが好きな人は好きだと思う。面白かったです。
- 作者: フランクティリエ,吉田恒雄
- 出版社/メーカー: 武田ランダムハウスジャパン
- 発売日: 2008/04/10
- メディア: 文庫
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