フランク・ティリエ『七匹の蛾が鳴く』(ランダムハウス講談社文庫)

全身の毛を剃られた死体
髑髏模様の蛾
無数の蛆虫を埋め込まれた身体

度重なる悲劇と凄惨な猟奇殺人の捜査。
警視シャルコの精神は崩壊の危機にあった――

猟奇殺人の様相が凄まじい…酷すぎる、気持ち悪い、読んでてゲッソリすること請け合い。悲惨すぎる。虫が嫌いな人は読んじゃダメかも。主人公自体が精神崩壊の危機にあるのですから、物語そのものがどこか異様です。ほとんどホラーじみたストーリーですがホラーじゃないです。きちんとミステリとして落としているところが見事です。歪んだ物語が好きな人にオススメ。読む人を選ぶでしょうが好きな人は好きだと思う。面白かったです。

七匹の蛾が鳴く (ランダムハウス講談社文庫)

七匹の蛾が鳴く (ランダムハウス講談社文庫)