アンドリュー・ラウ/ アラン・マック監督『インファナル・アフェアⅡ 無間序曲』(DVD)

インファナル・アフェア 無間道』の続編『インファナル・アフェアⅡ 無間序曲』を観ました。おさんどんの合間に見て一気観ができなかったのが無念。『無間道』より構成が少々複雑なんでもう一回観よう。それに主役の若者二人が顔が似すぎだよ〜。最初のうち混乱しちゃった。それにしてもこれ『ゴット・ファーザー』の完全オマージュだね。パーティシーンとかまんまじゃん(笑)『無間道』の続編、前日譚として観るにはちょっと複線にならないというか無理があるので単体として楽しむほうがいいと思う。


個人的にはやはり前作のほうが好みです。構成の密さ、緊迫感、そして役者も断然前作のほうが濃い。でも単体の作品として観たら、やはりかなり素晴らしい作品。ほんと凄い。時代の切り取り方も良いですね。1997年香港返還の日をクライマックスに持ってくるとは。やはり脚本が良いんだろうなあ。


それとやはり役者陣。主役の若者、エディソンのラウとショーンのヤンはまあ前作の二人に比べたらもう可哀相だけどちょっと薄いかなあ。二人ともすごいものを背負って生きてるんだけど、そこら辺がね、まだ出てないというか。でも一所懸命って感じなのが役に合ってて良し。でもなんといっても脇役がほんとに良い。映画に厚みを与えている。フランシス・ンのハウがカッコイイ〜〜。 『ザ・ミッション』とはまた雰囲気が違います。知的なマフィアの頭目が似合ってるんだわ。あっ、この映画『ザ・ミッション』の出演者が結構出てますね。ロイ・チョンも台詞はないけど存在感が必要な役で出てました。彼の使い方はおおっ、と思いましたよ。それと前作でも良い味だしてたアンソニー・ウォンのウォン警部とエリック・ツァンのサムが前作とは少しばかり違う感じのキャラを演じていて、今回も雰囲気のある良い芝居をしています。そうかこの二人、10年前は仲良しだったのね〜。ある意味、この二人のほうが主役みたいです。そして、そして カリーナ・ラウのマリーが素敵。愛する男のためだけに生きた女。カッコエエ。