マーガレット・アトウッド『侍女の物語』(ハヤカワepi文庫)
きついよ、きついよ。平行世界の話なんだと思っていたら歴史変革ものなのね。にしても、近未来であーいう世界、というお話に生理的にぞっとしてしまう。女性が現在の価値観を持っていたにも関わらずああいう立場になっているという設定自体でもうぞぞっと背筋が寒くなってしまいました。だって、まったくありえない話じゃないと思うし。今だって代理出産だのなんだのってあるわけで。今は「ボランティア」という括りで美化されてるけど、市場原理が働いてるのは見えてるし。『侍女の物語』は宗教が絡むけど、そうなるとますます現実味あるし。
- 作者: マーガレットアトウッド,Margaret Atwood,斎藤英治
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2001/10/24
- メディア: 文庫
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