ジェフリー・ディーヴァー『エンプティー・チェアー』 上下(文春文庫)

リンカーン・ライムシリーズ3作目。シリーズものの常として物語が少々大味になっているかなという印象。私はライムの頭脳戦の方向でいってほしかったのだけど、どちらかというとアメリアの比重がかなり大きくなってアクションものの方向に行っている気が。面白いにはかなり面白いんですけどね。読み始めると止まらない。キャラクターの幅もあるし、エンターテイメントとしてはかなり上等だとは思う。次作も手に取ろうという吸引力はあります。