SFセミナーに参加

最近読書モードが低下ぎみなのでちょっと刺激を受けようとSFセミナー本会に参加。久しぶりな方々のお顔を拝見して妙にホッとした気分になる。SFセミナーという場の独特の空気に「あ〜、これこれ」と懐かしかったりも。体調がすぐれず途中脱落しましたが調子が良ければ合宿へなだれ込みたいような気分でした。


『超SF翻訳家対談』
浅倉久志さんが素敵なおじいちゃまでほのぼの。翻訳にも人柄って出るのかしら?と思いながら拝聴しておりました。大森望さんは大先輩を立てて控えめにされていましたが所々でのフォローの的確さに感心。高橋良平さんの質問も聞いてみたい部分にうまくハマっていて良かったです。


『異色作家を語る〜国内作家編〜』
牧眞司さん、長山靖生さん、日下三蔵さんのお三方の読書の豊富さにただただ圧倒されました。ここまで極められるってすごいよなあ。海外編も聞きたかったなあ。国内編はわりと知った作家が多かったけどそれほど読んではいないので気になった作家のを少しづつ探して読んで行こう。


『ウブカタ・スクランブル』
ライトノベル作家冲方丁さんと企画統括プロデューサー(いわゆる欧米でいうエージェントの人という理解でいいんかしら?)柴田維さんのお話。ライトノベルにあまり興味がないので途中で抜けるかもと思っていたけど、話が面白くて最後まで聞いてしまった。作家自身の創作の裏話を聞かせるのかと思いきや、なんだか作家らしからぬ発想の持ち主で最後まで面白く聞いてしまった。小説を書くことは共同作業だと認識している時点でいわゆる「作家」ではない人なんだろうな。なんというか企業家タイプの人という感じですね。まあ、わかりやすくいうと書生制度をいまどきにあわせ、それを商売として成り立たせたいというお話。元来は編集さんあたりが考えるべき問題だと思うのだけど…。それほどライトノベル業界の環境が悪いということなんだろうな。しかし信念を持って行動に移せるのが凄いやね。