か、可愛い〜

昨日観劇した新橋演舞場『五月大歌舞伎 夜の部』。初日ということもあり、まだ色々段取りを追っているなあという感じ。特に大道具さんなどの裏方さんがバタバタワタワタしていました(笑)夜の部は狂言立てのバランスが良く、こなれて締まっていくとかなり良くなりそう感じを受けました。全体的にいかにも「歌舞伎」のおおらかでまったりとした空気が流れていたように思います。吉右衛門さんの陽の部分の空気がそのまま劇場内の空気に繋がったような感じかな。


私的に夜の部のキーワードは「可愛い」でしょうか。役者さんたち、皆がとっても可愛いかったです。『石川五右衛門』は吉右衛門さんが五右衛門を稚気溢れるおおらかな雰囲気で演じ、染五郎は凛々しくもそこはかとなく若い野心を垣間見せる。『京鹿子娘道成寺』では福助さんが終始「娘」から外れることなく一途な恋心を表現し、とても可愛らしい色気をみせ、また御曹司勢ぞろいの小さい所化さんたちは一生懸命で可愛らしかった。『松竹梅湯島掛額』では亀治郎さんが可愛らしくも強気な一途な娘心を演じ、染五郎がどっからどうみても16才な前髪若衆をたおやかに品良くちょっと反則ぎみなくらい初心な可愛らしさ。また吉右衛門さんはじめ役者さんたちの若者ギャグを一生懸命勉強してきましなネタ芝居も可愛らしかったです(笑)


3階席なのに双眼鏡を忘れた私。視力がよくないのでハッキリと顔の細かい表情が見えなかったのですが体全体の雰囲気が皆さん「可愛いんですけど〜」でした。次回、近くの席でじっくり見させていただきますわ。詳細感想は後日。