『坂田藤十郎襲名披露 昼の部』感想

8日に観劇した『坂田藤十郎襲名披露 昼の部』の感想を書きました。今年初の観劇感想もやっぱり長いです…。『曽根崎心中』の感想を書いてて、やはり若手で見て見たいなと思いました。今回、ラストの露天神の森での死に場所を求めてうろつく場に緊迫感を感じなかったのだけど、本来はあそこでかなりの緊迫感が必要なんじゃないかと思うのよねえ。新藤十郎さんのお初は確かに良いとは思うのだけど余裕がありすぎる。翫雀さんの徳兵衛も悪くはないのだけど、どうも露天神の森の場で死に向かう恐怖が無い。なんというか死に行くものの壮絶さがないとエロスを感じない。かといって若手の誰にやらせたらいいのか?といえば徳兵衛は染五郎愛之助でいけそうな気がするんだけど、お初がいないのよ。思い当たらない。誰がいいだろう?


ま、とりあえず『曽根崎心中』の感想を書けたのでようやく小林恭二の『心中への招待状』が読める。


★歌舞伎座『坂田藤十郎襲名披露 寿初春大歌舞伎 昼の部』感想★