七世竹本住太夫『文楽素浄瑠璃「菅原伝授手習鑑 寺子屋の段」』

七世竹本住太夫文楽浄瑠璃「菅原伝授手習鑑 寺子屋の段」』のCDを聴く。本を読みながら聴き始めたのですがそんな「ながら」しながら聴く代物ではありませんでした。前日同じ段を文楽で観、ちょうどこの方の生の語りを聞いたばかりでその余韻を楽しもうと軽い気持ちだったのですが、場面の絵が浮かんでくるだけに、そして語りが素晴らしすぎて集中して聴くことになりました。昨日文楽を観た時にも凄い方だというのは感じていたのですが初心者の私としてはどうしてもまだ人形のほうに意識が集中してしまうのです。でもCDの素浄瑠璃を聴いて語りの深み、演じ分けの素晴らしさが直接響いてきました。登場人物の知性すら演じわけできるのですよ!すごい〜。