好きな役者遍歴

好きな役者についてつらつらと。某所に書いていたものを修正して転載。最近、染五郎さんばっかり取り上げるので贔屓役者は染ちゃん一筋と思う方が多いでしょうが今に辿り着くまでには変遷があります。


歌舞伎は途中ブランクはあるのですが長年観てきたので染ちゃん以外にも好きな役者は何人もいます。歌舞伎役者で一番最初にハマったのはとてつもなくわかりやすいと自分でも思うのですが仁左衛門さんと玉三郎さん。この二人がいなかったら私は歌舞伎という世界に本当の意味で興味を持たなかったかもしれません。きっかけとなったのは17年前の『桜姫東文章』です。ほ〜、もうそんなになるのですね…遠い目をしてしまいそうです。(この二人にハマる以前に凄まじい役者として印象に残っている方がいます。それは6代目 中村歌右衛門さんという存在。好きとかそういう次元ではないのですがいまだに強烈に印象に残っています。)それからその時々の舞台で「ああ、素敵だなあ、いいなあ」と思う役者が増えていきました。


○現在好きな役者(あいうえお順)
市川猿之助市川団十郎市川海老蔵市川染五郎尾上菊之助片岡仁左衛門中村魁春中村勘三郎中村勘太郎中村吉右衛門中村雀右衛門中村芝雀中村福助坂東玉三郎松本幸四郎


ただ、本当に大好きで応援していきたいと心から思った役者は仁左衛門さん、玉三郎さんでずっと不動だったのですがここ数年は芝雀さんがとても気になり、そして今一番魅力を感じているのは染五郎さんこと染ちゃんです。染ちゃんにハマったのは3年前くらいからで、いきなり好きになったわけじゃなく少しづつハマっていった感じです。2002年の『人情噺文七元結』の文七役で「おっ、良くなった」と注目。2003年『夢の仲蔵 千本桜』此蔵でかなり良い印象、『一の谷嫩軍記』敦盛役でうっとり、『棒しばり』でおちゃめな部分を知る。そして極めつけに『阿修羅城の瞳』の出門での艶やかな色気と声に完全にノックアウトという感じですね。


さて、ハマるという書き方をしていますが、実は私はあまり本当の意味で本気でハマることをしないようです。好きな役者の舞台でも「見たい」と思う芝居でないと観には行きませんし、舞台を観て無条件に褒めることもしません。もちろん贔屓役者に甘い部分はあることにはありますが、気に入らない、物足りない舞台だったら素直にそう表現しています。でも、染ちゃんに関してはいつもよりかなりハマりこんではいますね(^^;)