キジ・ジョンスン『霧に橋を架ける』(東京海外SF叢書)

2つの月が浮かぶ世界で、危険な“霧”の河に長大な橋を架けようとする人々の苦闘と絆を描くヒューゴー賞ネビュラ賞受賞作(表題作)消失と再出現を繰り返す不思議な猿たちのサーカスと共に旅を続ける女性が出会う人生の奇跡を描く世界幻想文学大賞受賞作(26モンキーズ、あるいは時の裂け目)――出会い、ふれあい、ときに離れる人々の姿を精妙な筆致で描く全11編を厳選収録。著者初の邦訳短編集。日本オリジナル編集。(東京創元社http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488014520

初っ端の『26モンキーズ、そして時の裂け目』がかなり好き系だったのでウキウキ。で、二作目『スパー』が超絶面白くない…。落差激しい。『ポニー』まできた。今のところ、ファンタジー寄り作品のほうが好きだわ。『蜜蜂の川の流れる先で』が少しスティーブン・キングぽい。これも好き。表題作の中編『霧に橋を架ける』面白かった。得体のしれない霧と<<でかい>>のイメージが後半、橋によって俯瞰されてしまう物悲しさ。26モンキーズ、蜜蜂、霧の三作品が好みでした。

霧に橋を架ける (創元海外SF叢書)

霧に橋を架ける (創元海外SF叢書)