イモジェン・ロバートスン『闇のしもべ』上下(創元推理文庫)

1780年、ウエスト・サセックスの爽やかな朝。解剖学者クラウザーを、隣家の提督夫人ハリエットが訪ねてきた。自らの地所で、咽喉を斬られた男の死体を発見したという。その被害者が所持していた指輪の紋章は、この国で最高の格式を誇るソーンリー家のものであった……。(東京創元社http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488149079)

18世紀末の英国が舞台。舞台設定とキャラクター造詣が魅力的でした。丁寧にコツコツと描写を重ねていく手法で謎解きへの引力がある。でも後半ちょっと冒険ものちっくにシフトして荒っぽいのが個人的には少々残念。でもまだシリーズ一作目だし次回作に期待。

闇のしもべ 上 (英国式犯罪解剖学) (創元推理文庫)

闇のしもべ 上 (英国式犯罪解剖学) (創元推理文庫)

闇のしもべ 下 (英国式犯罪解剖学) (創元推理文庫)

闇のしもべ 下 (英国式犯罪解剖学) (創元推理文庫)