デヴィッド・クローネンバーグ監督『危険なメソッド』

危険なメソッド

未だ多くの謎が残されている人間の“精神”という領域に果敢に挑み、その解明に生涯を捧げたジークムント・フロイトカール・グスタフユング。このふたりの偉人が残した革新的な精神分析の研究は、心理学や医学の世界に新たな光をもたらすにとどまらず、その後のあらゆるアートや思想など社会全般に多大な影響を与えた。1856年生まれのフロイトと1875年生まれのユングは、20世紀初頭に出会い、師弟のような友情を育んだが、その交流の日々は長く続かず決別の時を迎える。(公式サイト:http://dangerousmethod-movie.com/index.html

クローネンバーグ監督らしからぬ端正すぎるというかさらさらあっさりな映画でした…ちと残念。良い役者さん揃えたわりにドラマが薄い。衣装とか小道具とかは素敵でしたけど、見所それくらい?キーラ・ナイトレイの顔芸は凄かった。
しかし、フロイトユングをクローネンバーグ監督でって言ったら「ゆがみ」を期待するよね。それがどこにもなかった。クローネンバーグ監督もまるくなっちゃったってことなのかしらん。史実に基づくにしても、なんかだか上澄みだけ拾いました的な…。