祖母の死

福島に住む母方の祖母が今日亡くなった。年齢も年齢だし一応の覚悟はしていたのだけどあまりに急でまだなにか現実として受け入れられてない。5月初旬に具合が悪くなり入院したものの急を要する状態ではなく、半年〜1、2年はあるいはもっと長く介護をするようになるのかなと周囲の皆が思っていた。祖母は祖母で病室に定期購読している『文学界』を持ち込み、毎日日記をつけるなどしてしっかりしていたというし。
そろそろ入院生活も落ち着いてきただろうと私は来週にお見舞いに行くつもりだった。入院当初、邪魔になってはと遠慮してたのがいけなかった。もっと早く行くべきだった。後悔先に立たずとはこういうことを言うのだな…。
祖母は文学が大好きで読書が大好きな人だった。ビックリするぐらいよく読んでいた。そして書くことも好きだった。最後の最後まで好きなものを傍に置き静かに逝ったのは幸せだったと思う。自宅でという想いは叶えられなかったけど、でもほぼ理想通りの亡くなりかたではあった。
私は顔も性格も趣味もちょっとこの祖母に似ている。同居したことはないし、毎夏会いにいったのは学生時代まで。近頃では近況は母経由でしか知らなかった。それでも私にとってはとても近しい人だった。