『本の窓5月号』

本の窓5月号』の染五郎超訳的歌舞伎は『鯉つかみ』です。このシリーズ相変わらず面白いです。演目に対して興味を湧かせる楽しい文章。染ちゃんいわく「趣向を芝居の山場にしてしまうことがなぜ可能なのか? 〜中略〜 歌舞伎の手法が「人の力」や「人と人との呼吸」など決して機械や計算ではできない”すこぶるアナログ”なところにあるから」と。人の手で作り上げたものを信じて歌舞伎の可能性を探っていきたいという染ちゃんの言葉が頼もしい。こんぴらで『鯉つかみ』を観るのが楽しみ。