クドカン歌舞伎『大江戸りびんぐでっど』公開稽古

歌舞伎座『さよなら公演 十二月大歌舞伎』の記者会見と『大江戸りびんぐでっど』公開稽古があったようです。クドカン歌舞伎、どうなりますことやら。個人的には不安のほうが大きいですが(^^;)

笑撃スリラー歌舞伎 歌舞伎座12月公演「大江戸りびんぐでっど」


 脚本、演出、俳優、音楽などマルチな活動で若者を中心に人気のクドカンこと宮藤官九郎さん(39)が初めて歌舞伎作品を書き下ろして演出も手掛ける歌舞伎座12月公演(昼の部)「大江戸りびんぐでっど」のけいこが24日、東京都江東区のスタジオで公開された。江戸時代に“ぞんび”(ゾンビ)が増殖する芝居で、大立ち回りや歌い踊る場面もある異色クドカン歌舞伎の一端が明らかになった。

 江戸時代の町人に“生ける屍(しかばね)”=ぞんびが増殖。坂東三津五郎(53)演じる侍四十郎が切っても切っても生き返り、疲れ果てて「もう生き返るのは明日にしてくれ…」と言うと見守っていた取材陣からドっと笑いがおこった。
 中村勘三郎(54)演じる新吉と市川染五郎(36)演じる半助はクサヤ売りで、臭いクサヤ汁が体にかかると生き返るという設定。ぞんびは「はけん(派遣)」と呼ばれ「死んでる以外は問題ないぞ」と数十人で歌い踊る「はけん節」などが盛り上げるユニークさだ。
 この日は同月夜の部で6年ぶりに再演の「野田版鼠小僧」(作・演出野田秀樹)のけいこもあり、野田さんも同席する異色のけいこ場に。
 「数年前に宮藤さんに『歌舞伎を書いて』とお願いした」という勘三郎は、宮藤さんと野田さんの顔を見比べながら「昼、宮藤さん、夜、野田さんの芝居をやるなんてこんなぜいたくどこにもない」と心底うれしそうな表情。
 宮藤さんは「歌舞伎役者は動きやせりふを覚えるのが早い。好きなゾンビで花道をいっぱいにしてみたかった」と笑顔で話した。野田さんは「『〜鼠小僧』はもう歌舞伎のレパートリーになった気がする」と話した。
 中村扇雀(48)、中村福助中村橋之助(44)ら共演。公演は12月2日−26日。


中日スポーツhttp://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/entertainment/news/CK2009112502000139.html