国立大劇場『第9回 松鸚會』鑑賞。

松本流の家元、染五郎さん主催の松本流舞踊会『第9回 松鸚會』を観に国立大劇場へ。この会に松本幸四郎さん(松本流宗家)、松本紀保さん、松たか子ちゃん、松本金太郎くん、薫子ちゃんが総出演するということ、そして単なるお浚い会ではなく興行の舞踊会を目指した会ということもあり興味を惹かれていきました。私はこういう日本舞踊流派単体の会に行くのは初めてです。(歌舞伎座興行の第11回、12回『梅津貴昶の会』と『第50回記念 日本舞踊協会公演』は伺っています)

さて、今回の舞踊会ですが染ちゃんは興行としての舞踊会を目指していたようですが…残念ながら単なる発表会(お浚い会)の域からは抜けていなかったと思います。プロとして魅せてこれたのは、高麗屋一家のみ。お弟子さんたちは所詮アマチュア、素人芸。ベテランの方々はさすがに技術が確かで、レベルの高い方々もいました。でもそれだけじゃダメなんですね。人に見せる、という技術を持った方は残念ながらいなかった。素人芸、旦那衆芸はどうあがいてもプロにはかなわないと言いますが、プロとアマの間には深い深い溝があります。詳細感想は感想ブログのほうに書きました。辛口です。
★国立大劇場『第9回 松鸚會』詳細感想★