ピーター・ジェイムズ『1/2の埋葬』上下(ランダムハウス講談社文庫)

結婚前夜(スタグナイト)。新郎マイケルを祝うために悪友たちが仕掛けた悪戯─ それは酔った新郎を棺桶にいれて生き埋めにし、数時間後に掘り出すという、他愛もない計画だった。だが、埋めた直後に仕掛け人全員が事故死。ほんの悪ふざけのはずが、最悪の事態にまで発展し・・・・。目撃者ゼロ。当事者全員死亡。絶対的不利な状況下で、孤独な中年警視グレイスがマイケルの救出に乗り出す!仏・独でミステリ賞に輝いた瞠目のシリーズ第1弾。(ランダムハウス講談社:http://www.randomhouse-kodansha.co.jp/books/details.php?id=441)

悪ふざけで生き埋めにされただけで恐ろしいのに開けてもらえなかったら?ウィリアム・アイリッシュの流れを汲むサスペンスミステリです。読みやすいし途中までは緊迫感もあるし、かなり引きが強いんですが、途中からどんどん甘くなる。設定はいいのに物語構成の詰めがかなり甘いです。途中で真相が読めちゃうし、解決方法も突っ込みどころ満載。面白くないわけじゃないけど850円×2冊はコスパ悪いです…。

1/2の埋葬 上 (RHブックス・プラス)

1/2の埋葬 上 (RHブックス・プラス)

1/2の埋葬 下 (ランダムハウス講談社文庫)

1/2の埋葬 下 (ランダムハウス講談社文庫)