アンドリュー・ラウ/ アラン・マック監督『インファナル・アフェアⅢ 終極無間』(TV)

NHK衛星第二で『インファナル・アフェアⅢ 終極無間』を放送していたので観ました。今週、Ⅰ〜Ⅲまでぶっ続けで放送してたみたいですね。早く気が付いていればⅠから観たのに〜。『終極無間』は最低でもⅠを観ないと理解できない作りですね。でもⅡを観ていないとラウの人物像が立たないのでⅡも必須か。とにかく、このシリーズはあんまり間を空けないで観たほうがいいかも。


それにしても、Ⅲも面白かった〜〜。『無間道』と『無間序曲』に思い入れがあると『終極無間』を観ると切なくなってきます。時系列に並べなかったことでラウの精神状況とか、登場人物たちの誰がどういう立場にあるかを混乱させて後半、一気に真実を伝えるという演出は結構好みかも。ヤンとラウの関係性がほんと面白い。『終極無間』はラウの人物像にぶれがないところでが成り立っていますね。「善人になりたかった」というラウだけどなりきれないで終わる。ヤンに自分を投影するのだけど、でも幻影でしかないんだよね。マフィアでしかない自分を突きつけられたラウ。ラスト、それでも自分をヤンに投影し続けるラウが哀しい。ヨンとシェンのキャラも深いよね。男のロマンてやつですかね。三人のシーンがあって、二人のシーン、もうなんつーかカッコイイっすよ。


そういえば『無間道』と『終極無間』での人物関係の解釈がちょっと違う部分があるのは『無間序曲』に引きずられてかな?ヤンとキョンと関係とか、Ⅰと違うよねえ?それにしてもトニー・レオンのウィンクは反則だ〜〜。ぎゃ〜素敵。染ちゃんの投げキッスなみにメロメロになりましたよ私。三部作セット、買おうかなああああ。