田中哲弥『大久保町の決闘』(ハヤカワJA文庫)

ごくたまに当たりはあるので完全無視するつもりはないがどうもライトノベルは合わないのが多い。今回はそのなかでも断トツに合わない本だった。読んでて興味がまったく惹かれないのだ。バカ本はわりと好きなほうだと思う。ばかばかしい部分にツッコミを入れながら読むことは好き。『大久保町の決闘』はその手の本だとは思う。だけど『大久保町の決闘』は私の感覚ではツッコミもなにも、読んでて進まない、眠くなる、楽しい部分がわからない、そんな本だった…。


一言でいえば「男の子ドリームな本」だと思う。西部劇が大好きな、でも腕っ節に自信がない男の子の「if」な夢想をそのまま小説にした感じ。10代の男の子向け。10代でなくてもボーイミーツガールなバカ系小説が好きな男子には楽しいかもしれません。

大久保町の決闘―COLLECTOR’S EDITION (ハヤカワ文庫JA)

大久保町の決闘―COLLECTOR’S EDITION (ハヤカワ文庫JA)