意外にも優しい音だった

サントリーホールに『クリスチャン・ツィメルマン ピアノ・リサイタル』を聴きに行きました。とても華やかかつ繊細さのある優しい音でした。CDで聴く音から想像するに華やかでもっと鋭く広がるように響かせるタイプなのかと思っていたのでかなり意外でした。微細に音をコントロールしつつも非常にまろやかで全体的にはふわっとした感じの音。演奏はかなり緊迫感のあるものでした。ピアノに対する集中度がとてつもなく高い。わりと1曲目は音が硬くなりがちな演奏家が多いなかで1曲目からとても滑らかに音を作りこんできているのには驚きました。曲ごとにかなり世界観を変えているのが印象的でした。自分の感性に引き寄せるというより曲想に自分の感性を入り込ませる感じ。わりとテンポはゆっくりめに丁寧に演奏していたような。休止符の部分をかなり溜めて演奏するんですよね。それが緊張感を増す原因だったかも。


ツィメルマンさんは以前はツィマーマンと表記されていましたので私的にはツィマーマンと言うほうがしっくりくるなあ。ところで一緒に行った友人に嘘つきました。ツィメルマンさんはショパンコンクール優勝者でした。<母に聞いた。他のコンクールで優勝していた記憶があったのですが別なピアニストと勘違いしたかも。ちゃんと調べてみます。