伝承ホール『渋谷金王丸伝説』

本日、「きんちゃんじゃない、こんちゃんだ〜」でした。

★文化総合センター大和田 伝承ホール『渋谷金王丸伝説』
【11:00の回】
『関の扉』、最初は染ちゃんの関の扉の素踊りでした!本興行でも観たい。
渋谷金王丸伝説』、久しぶりに完成度高い。歌舞伎舞踊、日本舞踊、モダンダンスが違和感無く融合してる。相変わらずの染ちゃんワールドだけど良い方向。菊之丞さんに11時からやるテンションの踊りじゃないと言われてた(笑) とにかく染ちゃんが踊りまくってます。あれだけのものいつから稽古したのか。
楽しくて、急遽午後の部も思わず足してしまいました…(^^;)
【14:00の回】
『関の扉』、染五郎さんの大伴黒主に大きさが出てて迫力。午後の部のほうが良い出来。
渋谷金王丸伝説』、二回観ても飽きない。楽しいしちょっとだけ切ない。音を出して身体を動かす、それが踊りだということ、という染ちゃんの信念が伝わってきた。踊るというところに垣根がない。歌舞伎役者、日本舞踊家、ダンサー、それぞれの踊りがほんとに違和感なく混じりあっていました。染ちゃんの「混ぜる」がとても気持ちいい方向で素敵に混ざった踊りだった。菊之丞さん、京さん、そしてダンサー4人が染ちゃんのやりたいことをきちっと把握してくれたからこそだろう。
夏恒例の染五郎&菊之丞の打楽器演奏は「趣向の華」から「渋谷金王丸伝説」に引き継がれました(笑)。厚い板をバチで叩く、鼓を打ちながら踊る,ついでに手で拍子をとる。ここ燃えるわ。ついでに染ちゃんの傾奇舞踊に付きものの菊之丞さんの歌も勿論。相変わらず美声すぎておののく(笑)
今回の渋谷金王丸伝説は鎮魂も込められておりました。染ちゃん、本当に本当に弁慶が大好きなんだなって思う場も。弁慶と金王丸が重なる瞬間が。あ、私がそう解釈しただけかも、です。ちなみに、感傷的なのはごくごくほんの一部です。もうね、渋谷の交差点で弾けまくっています、酔っぱらってます、バトルってます、でろでろになってます(笑)なのに観てて楽しいって、どういうこと。何となく今回の渋谷金王丸伝説は染ちゃん金王丸での創作舞踊の集大成ぽい感じもしました。次回、あるのか、ないのか。
金王丸せんせが「カブキぼん!ダンス」の振り付けの一部を教えてくださいます。結構、しつこく教えてくれる。今日の1回目は自分が間違ったのを染五郎せんせのせいにしたっ。2回目はSっ気を出しきてテンポ倍増しのを踊らされたw 笑顔で踊りましょう。
カネゴンが特別出演してました。ほんとに特別出演。でもちゃんと見得して六方らしきものを踏んでました。お金は大事だよ。ロビーでスタッフさんが子供のためのウルトラマン基金の募金集めをしてたんだけど2回目の時でと思ったら撤収してて、すごく後悔。

余談:唐突に捨之介@染五郎の「もう人死にはごめんこうむりたい気分なんだよ」という台詞がよぎってみたり。染・古ちん共演の『髑髏城の七人』は夢でしょうか…。