徒然に

丸本物は変質してきているけど、でもまだきちんと義太夫狂言として残せている。それを残せないようじゃ、歌舞伎は歌舞伎としてダメになっていくと思う。と映像の昭和52年上演の『仮名手本忠臣蔵』を拝見してしみじみと。それにしても白鸚さんの由良之助、カッコイイ、やばいくらいカッコイイ。そして勘九郎時代の勘三郎さん力弥が超美少年。可愛い〜。勘三郎さんの歌舞伎役者としての芸の凄さというものは基礎が徹底して身体に沁みついているところから発していた。そしてこれから本当の意味で熟していくはずだったのに。ほんとになぜあそこにいないのよ。ただひたすら悔しい。う〜、まだ古い映像でも見るのが辛い…。