歌舞伎座『柿葺落九月花形歌舞伎』昼夜の部 初日鑑賞

九月歌舞伎座はこのところ初日観劇が通例になっている。今回は花形勢揃いで昼は古典の大作に挑み、夜は新作歌舞伎を上演するという出来の予想がまったくつかないなという感じでどちらかというと心配が先に立った観劇。
歌舞伎座に到着後は早々に『陰陽師』のCDをゲット。き乃はちさんと染ちゃんのサイン入り♪先着50名(*好評だった為、後日にお二人ともサインを追加してくださったそう)。

さて、昼夜観劇の結果ですが個人的には心配していたほうの昼の部『新薄雪物語』のほうが見応えがありました。役としてかなりチャレンジで心配だった染、松、菊の三人がかなり良かったのがポイント高い。この演目を花形であれだけ見せられたら大したもの。夜の部の『陰陽師』は新作にしてはかなりしっかりした作りだったけどあの作りならもっとグルーヴ感やインパクトが欲しかったかな。夜の部に関しては期待しすぎたかも。新作だし後半、良くなっていくといいな。

『新薄雪物語』、七くんが芝翫さんを彷彿とさせ勘九郎くんが勘三郎さんの身体の使い方にソックリで菊ちゃんは玉様を感じさせ染ちゃんは仁左さまと吉右衛門さんと幸四郎さんが絶妙に入り混じってて松緑くんの緩急の付け方が幸四郎さんでラブリンの台詞が仁左衛門さんで海老くんの表情が團十郎さんでした。『陰陽師』、演出家の方が理詰めな方向性の方のわりに時折抜け感のあるほのぼのな場があるのは染ちゃんの意思が多少働いているだろうというのは想像つく(笑)。詳細感想後日。