ジェームズ・マクティーグ監督『推理作家ポー 最期の5日間』

1849年のボルチモア。ある殺人事件を担当することになった若手刑事エメット・フィールズ（ルーク・エヴァンス）は、事件が推理作家エドガー・アラン・ポー（ジョン・キューザック）の作品によく似ていることを察知。貧乏で酒におぼれる生活を送るポーは容疑者とみなされるが、捜査が進められる中、彼の著作をまねるように連続殺人が発生。その後、自らのアリバイが証明されたポーは、事件解明のため捜査に加わるが……。(シネマトゥデイ)

『推理作家ポー 最期の５日間』を観てきました。原題は『The Raven』。期待しすぎたかなあ。全体的な湿った空気感のある映像は好みだったけど内容が私が期待した方向ではなかった。ミステリ映画としては薄味。グロ映像もさして効果なし。どうしてもちょいアクション系になってしまうのがハリウッド映画だね、と…。ポー作品をどう使ったかという部分でそこそこ面白がれる感じかな。とはいえキモの部分をイメージ映像化しただけな感じも。ポーの死に際の「レイノルズ」という言葉は上手く使ってたかな。でもそれだけ。せっかくの題材なのにミステリとしての驚きが全然ないのよね。ジョン・キューザックのポーはいけるかな？と思ったんだけどちょっとイメージから外れた。破滅型の魅力的がなかったわ、残念。フィールズ警視正役のルーク・エヴァンスは魅力的でした。ジョン刑事がいい子だった。俳優さん誰だろ。