国立大劇場『十二月歌舞伎公演』

国立大劇場『十二月歌舞伎公演『元禄忠臣蔵』』を観に行きました。『元禄忠臣蔵』の抜粋で「江戸城の刃傷」「御浜御殿綱豊卿」「大石最後の一日」の3場面で繋げた構成。国立はどうも中途半端な半通しがこのところ多いですね。国立劇場開場40周年記念の時の3ケ月全幕上演の企画はとても良かったのに…。国立にはこの時のように思いきったことをしていただきたい。でもまあ今回は『元禄忠臣蔵』のなかでもよく上演され練られている場を取り上げたものなのでそういう意味では今回も面白く拝見しました。『大石最後の一日』が芝居が密で一番見応えがあったように思います。吉右衛門さんはやはり大石が一番しっくりきました。綱豊卿は所詮天上人の泰然ぶりやどこか鬱積した心の揺れがなくて…。個人的に芝雀さんのお喜世とおみのが以前演じた時より人物造詣が深まっていて非常に良かった。詳細感想後日。