ピナ・バウシュ ヴッパタール舞踊団『私と踊って』鑑賞

ピナ・バウシュ ヴッパタール舞踊団の特別公演『私と踊って』を観て来ました。ピナの作品は私はこれで4本目。ピナにはもっと早くに出会いたかった。1年前にピナは亡くなりました。その喪失をこの作品で改めて思い知った感じ。でも私は彼女が生きているうちに彼女の作品と彼女のダンスに出会えたことに感謝すべきなのだろう。ピナの作品は私の心にそして身体に響く。ヒリヒリした痛みと生きてく切なさと。追悼公演という意識もあったのか、涙がこぼれた。ピナは人の痛みを表現する。怒り、哀しみ、切なさ、そいうものを包括したうえで「ただ生きること」を作品にした。激しくも静謐。そのなかでユーモアを忘れないのも素敵だ。しかし、ピナの不在の大きさもどことなく感じた。でもダンサーたちの伝えようという気持ちは強く伝わってもきた。とにかくまだ頭がごちゃごちゃ。ただ、ピナの作品に出会えたことにひたすら感謝。出会わせてくれた友人に、ありがとう。