サントリーホール『バンベルク交響楽団』鑑賞

サントリーホールジョナサン・ノット指揮『バンベルク交響楽団』<<ブラームスチクルス>>を聴きに行きました。ピアノがピエール=ロラン・エマール氏。客の入りがかなり悪かった…6割いったかな?程度で…。昨年のロンドン交響楽団の≪プロコフィエフ・チクルス≫もかなり入りが悪くプロコフィエフだからかなと思っていたのだけど、<<ブラームスチクルス>>でこの観客数とは…。まあ日本では知名度の無いオケだし、不況下だし、なんでしょうねえ。もう少しお値段を安くすれば良いのに。
さて演奏のほうですがドイツ系の音だなとは思うもののいわゆる特色はそれほど感じないというか、ちょっとN響ぽい雰囲気が感じられたのはなぜだろう。うおお、凄い、というわけではないのだけど、聴かせるべきところはきちんと聴かせてくるオケのように思いました。個人的好みからいうとドライブ感が少々足りないかなあ。弦の音は綺麗だけど少々厚みがない。金管楽器は鳴ってはいるけどドイツ系にしてはもうひとつかも。木管はとても良かったと思う。纏まりはとてもよく、オケとしては特に『交響曲第3番へ長調作品90』が良かったかな。ま、聴き馴染みの曲のせいもあったかもしれない。私期待の『ピアノ協奏曲第1番二単調作品15』はピアノのピエール=ロラン・エマール氏が珍しくミスタッチがあったような?でも多彩な音色、特に澄んだ高音が効いて色彩豊かな演奏でとっても良かったと思う。だけどなんとなくオケの色あいとエマール氏のピアノの色あいが微妙に違うような気がした。楽しい演奏だったけど、何か足りない気分。ピエール=ロラン・エマール氏のピアノだけ聴きたいとか思ってしまった。リサイタイル行きたかったなあ。