歌舞伎座立替え、建築概要を正式発表

当初の予定から色々手直しをしたようで現在の外観を継承し、劇場も今と同程度で幕見席もありとのこと。ちょっとホッとした〜。

歌舞伎座:五代目も桃山風の外観継承 13年春に完成予定
 松竹は26日、新しい歌舞伎座(東京・銀座)の建築概要を発表した。2010年4月公演を最後に、今の四代目の建物の建て替えに着手。五代目は桃山風の外観を継承した劇場棟と高層オフィス棟で構成される複合ビルになる。完成は13年春の予定。

 劇場棟は4階建て。舞台間口や客席数は現在と同規模(1859席)で、桟敷や幕見席なども作る。劇場を特徴づける瓦屋根、唐破風、欄干などは現在の部材を可能な限り再利用する。新たにエレベーターやエスカレーターを設置し、バリアフリー化をはかる。

 背後のオフィス棟は29階建てで高さ約135メートル。劇場棟と地下でつながり、東京メトロ・東銀座駅と直結される。

 三菱地所設計と隈研吾建築都市設計事務所の共同設計。総工費は約430億円(劇場部分は約180億円)。

 建て替え中の東京公演は新橋演舞場を中心に行う予定だ。12年には中村勘太郎さんの六代目中村勘九郎襲名公演が行われる。


 松竹の迫本淳一社長は「今の歌舞伎座を保存できないか検討したが、老朽化が目立つ。建て替えが急務と判断した」と語った。日本俳優協会会長の中村芝翫さんは「お客様にもさらにご覧になりやすい、立派な建物になるものと期待しております」とコメントした。

 歌舞伎座は1889年に開場。四代目は、東京大空襲で焼失した三代目の基礎などを利用して建て直し、51年に再開場した。2002年、国の登録有形文化財に登録された。【小玉祥子


毎日新聞http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090827k0000m040035000c.html