新国立小劇場デーア・ローアー作/岡田利規演出『タトゥー』観劇

新国立小劇場にデーア・ローアー作/岡田利規演出『タトゥー』を観に行きました。主題は長塚圭史さんの『SISTERS』と同じ。近親相姦、そのなかで支配する、されるものの関係を描く。芝居として緊迫感があったのは2時間15分あった『SISTERS』。『タトゥー』は1時間30分の作品だったがたぶん演出&役者何人かの力量不足の面があり途中だれてしまったのが残念。脚本として緻密なのは『タトゥー』のほうだと思うのだが、芝居は戯曲だけで成り立つものではないのだなというのを感じた。

ただ、思っていた以上に面白く観られた。重すぎる内容を感情をある程度排することで観やすい芝居にしていた。それが良いか悪いかは別としてこういうやり方で提示していくのはアリだと思う。咀嚼を観客に委ねることでまずは「拒絶反応」をあまり起こさせずに、いったん「芝居」として受け入れることが出来るのではないかと思う。詳細感想後日。