憤り

シアターコクーンにNODA・MAP『ロープ』を観に行きました。びっくりするほどストレートな芝居でした。最初のほうは面白くてアハハと笑って観ていられたのですが後半になって主題がハッキリしていくうちにヒリヒリとした痛みが伝わってきてしんどくて、辛くなった。そして切なかった。タマシイの母を演ずる宮沢りえちゃんを抱きしめてあげたくなった。野田秀樹さんはどうしてここまでストレートに描くことにしたのだろう。もうここまでしないと「わからない」と、そう思ったのだろうか。作品全体に「憤り、怒り」が溢れていた。私は美術館に行っている人でありたい。


以下、ネタばれになりますのでこの芝居をこれから観る人は見ないでください。

実況中継で語られたことは本当にあったこと、そして舞台美術の碑は実際にあるものを写したものでした。