エキサイティングな演奏でした!

昨夜、サントリーホールに『ワディム・レーピン ヴァイオリン・リサイタル』を聴きに行きました。大当たり!エキサイティングな素晴らしいコンサートでした。レーピン氏のヴァイオリンの音色のボリューム、厚みにはビックリ。なんと深い音色なんでしょう。デビュー当時は超絶技巧で鳴らしたレーピン氏ですが今はその技巧の上に繊細さと深みが加わってドラマチックな素晴らしい演奏を聴かせてくだしました。またピアノのゴラン氏の演奏もお見事。レーピン氏とゴラン氏の掛け合いは絶妙でした。音色が非常に合っていて、お互いの演奏に負けじとするかのような丁々発止のやりとりが本当にエキサイティング。


アンコールに『ツィゴイネルワイゼン』を弾いてくれちゃった日にゃ、もうノックアウトですよ。私、この曲はハイフェッツ氏のを何度聴いたことか。大、大好きな曲。しかもこれまた素晴らしい演奏で。はああ、ほんとに凄かった。ボキャブラリのない自分を恨みます〜。


観劇ビンボーのためクラシックコンサートのほうを減らそうかな、なんて思っていた私ですが、芝居を減らそうと思わせたくらい素晴らしい演奏でした。この演奏会がたった2000円(C席)とは、とんでもなくコストパフォーマンスの良い演奏会でした。会場は6〜7割程度の入りでしたがもっと人気が出てもいい演奏家だと思いました。それにしてもこういう体験をしてしまうと未熟なパフォーマンスは高いお金を出しては見たくないなとつくづく。生ものは行ってみないことには分からないですけどね。


【曲目】
ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタ
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調op.108
グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ第3番ハ短調op.45
ショーソン:詩曲op.25
ワックスマン:カルメン幻想曲


【アンコール曲】
グラナドスクライスラー編曲 :スペイン舞曲
サラサーテツィゴイネルワイゼン
ブラームスハンガリー舞曲第7番
ショスタコーヴィチ :プレリュード