森田芳光監督・佐々木蔵之介/塚地武雅主演『間宮兄弟』

恵比寿ガーデンシネマで観ました。混んでいるとの噂でしたが金曜の夜は6割程度の入りでした。あら?と拍子抜けしましたが、確かに会社帰りのOL向けの映画では無いかも。ほのぼのとした笑いを求めて行ったのですが、思ったほど笑えなかったですねえ。おとぎ話に昇華しきれてない映画でした。


原作は読んでないのですが、たぶん女性の視点で30代独身仲良しオタク系兄弟を可愛らしく描いてるんだと思うんですよ。どーみても女視点での「兄弟像」で、まあありえないだろ、と思うところを上手く描写してるんだろうと。ところが映画は監督が男性なんですよね。そこで男性視線で「この兄弟はありえない」という「違うよなあ」という視点が入ってきてしまっているんですよね。だからほのぼのになりきらない。こういう兄弟がいたら普通キモいだろ?と問われてるような気分になるんですよ。これではあんまり笑えませんね。劇場の空気が最初は暖かい笑いに包まれているんですがだんだん笑いがなくなり冷めた空気が流れはじめていくのがよーくわかりました(笑)主たる客層20代後半〜30代OLが萌えない男性像だもんねえ…。もう少しなんというか兄弟の距離感とかそういう部分をオブラートに包んであげたらいいのにとか思いました。あれじゃ、ホモカップルにみえますがっ。まあ、もっと若い女性には案外受けるような気がします。男性にはどうでしょ?さて?


キャステングはとてもよかったです。佐々木蔵之介さんが目当てだったりしたんですが塚地武雅さんがとても良い味を出されていました。女性陣は皆、可愛い〜。